サイクロンろ過とファインバブルの力 FINE Re-BORN ―ファインリ・ボーン

FINE Re-BORN（ファインリ・ボーン）^*1は、液中の汚れを遠心力で引き離すようにろ過する液体サイクロンろ過装置・ダスキャッチと、界面活性作用を持つ微細な泡を生み出すファインバブル発生装置を組み合わせたユニットです。
ダスキャッチでクーラント液に含まれるスラッジを回収し、クリーン液にファインバブルを溶け込ませることで、液体を長くクリーンな状態に保ちやすくすることができます。
クーラント液の一時的なろ過だけでなく、きれいな状態の長期的な持続も期待できることが特長の本製品は、製品の品質向上・液体のロングライフ化のみならず、環境配慮にも貢献いたします。

^*1 FINE Re-BORN（ファインリ・ボーン）とは、まだ使用できるのに汚れただけで廃棄されてしまう水溶性クーラント液を、汚れを取り除くことにより長期使用できるように取り組むコンセプトネームになります。完全に腐敗してしまった廃液を新液のように変化させるものではありません。また、使用中は適宜濃度管理しながら、原液の補給などの管理を実施してください。

推奨用途
ファインバブルとは？
ろ過フロー
仕様一覧

推奨用途

CASE 1: 切削・研磨用途の水溶性クーラント液に含まれる混入油分や微細な懸濁物
および、水系洗浄液に含まれる懸濁物の浮遊化 ^*2

液中の汚れを寄せ集め、浮かび上がらせる！

^*2浮遊させた汚れの回収・ろ過には弊社製PRO-F1-TypeEの併用をおすすめします。

CASE2: 水溶性クーラント液の腐敗予防・腐敗臭の改善

ファインバブルを発生させていない水溶性クーラント液は
清潔に保つのが難しく、腐敗臭の原因にもなり得ます。
ファインバブルを発生させた水溶性クーラント液は
汚れを排出しやすく、腐敗予防や腐敗臭改善などの効果も！

上記のほか、切削仕上の向上や洗浄効果の向上なども期待できます。ぜひデモ機にてお試しください。

ファインバブルとは？

100μm未満
界面活性作用を持つ、消えにくい泡

ファインバブルとは、100μm未満の極めて小さな泡です。ファインバブルには界面活性作用があり、液中に浮遊する油性の汚れを寄せ集め浮き上がらせる効果があります。ファインバブルを溶け込ませた液体は腐敗予防・腐敗臭改善などの効果が期待でき、液体の長寿命化に貢献します。100μm以上の一般的な泡は発生後すぐに消えてしまいますが、ファインバブルは発生後しばらく液中に残り続けるため、ファインバブルの持つ機能を長く発揮させることができます。

透明な水の中でファインバブルを発生させると

ファインバブル発生装置
運転前の水

水は透明なまま
ファインバブル発生装置
運転中の水

ファインバブルが発生し
霧がかかったように見えます
ファインバブル発生装置
運転後の水

停止後30秒ほど経過しても
微細な泡が残り続けています

FINE Re-BORNファインバブル発生実演動画

ろ過フロー

液体をろ過しながら異臭・腐敗も予防！
サイクロンとファインバブルで二段構えのろ過フロー

ダーティ液を吸い上げます
サイクロンろ過装置でダーティ液の汚れを遠心分離

サイクロンろ過装置「ダスキャッチ」がダーティ液を最初に受け止め、サイクロン技術を用いて汚れを遠心分離します。サイクロン技術は掃除機をはじめ、今ではあらゆるものに使用されている技術です。サイクロン技術により、ダーティ液に含まれる汚れだけが内壁に留まり、クリーン液は巻き上げられるようにして上方から2次側へと排出されます。ダスキャッチは、磁性体はもちろんのこと、砥粒・アルミなどの非磁性体も回収することができます。
ファインバブルを溶け込ませ「汚れにくい」クリーン液に！

ダスキャッチ通過後のクリーン液はその後ファインバブル発生装置へ送られ、そこからファインバブルを溶け込ませるようにしてクリーン液が排出されます。ファインバブルは液中に浮遊する油性の汚れを寄せ集める効果があり、ファインバブルを液体に溶け込ませることで、泡が液中の汚れを包み込み、汚れを排出しやすくすることができます。また、ファインバブルには液中の溶存酸素を増やすはたらきもあり、ファインバブルを含んだ水溶性クーラント液は腐敗や臭いが抑制され、長寿命化が期待できます。

ファインバブル発生装置
ファインバブルを含んだクリーン液を排出